インタビュー

nico+(ニコプラス)|入曽が目的地になるお店にしたい

更新日:2021/03/11

狭山市北入曽の小さなアパートでマフィンやケーキを販売しているnico+(ニコプラス)

マフィンだけでなく、雑貨やマルシェ、ヨガなど様々なイベントを開催してます。

今回は店主の宇都宮みずえさん(以下、宇都宮さん)に、マフィンへのこだわりや特徴、入曽にお店を構えた理由などのお話を伺いました。

(掲載日:2021年3月11日)

美味しいマフィンに出会ったことがなかった。

   パン屋さんやケーキ屋さんが沢山ある中で、なぜ米粉を使ったマフィンを作ろうとしたのですか?きっかけやこだわりを教えて下さい。

宇都宮さん:マフィンを作ろうとしたきっかけはフォルムが好きだからです。

好きなんだけど美味しいと言えるマフィンに出会ったことが無くて、3口目くらいで飽きちゃうんですよね。食べ続けることが出来なかったんです。

そこで米粉ならお食事にもなるのでマフィンを中心にやろうと思いました。

 

マフィンを作るうえでのこだわりは、冷凍物は使わない国内産のほぼ無農薬、地場産の物でフレッシュな物しか使わないことです。そうすれば自ずと季節限定が出来きます。

またきび砂糖・てんさい糖を使用しているので砂糖にコクがあるため、普通のお菓子屋さんよりも糖質は抑えられてますが甘さを感じることが出来ます。

 

食べることは体と心を作る大切なことです。できるだけ素材にこだわって作っています。

食事は気を付けているのに、おやつ(間食)が抜けている人が多い。食事(食べること)や体を見直すきっかけになってくれたらうれしいです。

 

少しでも幸せ・和みを提供できるよう、1つずつ心を込めて作っています。

【お店の名前の由来は、食べてくれたみなさんが”にこにこ”になってくれらという意味で⇒nico+(ニコプラス)】

献立は気温と天候は必ずチェック。

   マフィンやケーキのメニューが毎回違うのですが、どのように決めているのですか?

宇都宮さん:よく聞かれるんですけど、全部気分です(笑)そのときの気温とか必ず天候はチェックしています。

このぐらいの気温だとさっぱり系が食べたいとか、これとこれを組み合わせたいとかほぼ思いつきです。

マフィン90種類くらい、ケーキで40種類くらいありますが、頭の中に入っているのでレシピが無いんです。

   マフィンやケーキだけでなく、雑貨等を取り扱っているのですか?

宇都宮さん:雑貨は作家さんの活躍する場を作りたいからです。作家さん同士・作家さんのお客様の輪が少し広がっていったらいいなと思っています。

また顧問の先生をお呼びしてヨガやマルシェ(市場)などをやっています。

入曽が目的になるお店にしたい。

   川越や所沢と大きい場所があるのに、なぜ入曽という場所を選んだのか。

宇都宮さん:なんにも無いじゃない(笑)何もない入曽が好きなんです。駅前は 昭和チックで 人はすごく温かい。

営業職をやっている頃から入曽の人は温かく、嫌な思いをしたことがありませんでした。入曽の空気と私の空気があったため、事業をするなら入曽にしようと頭にありました。

 

最終的に入曽が目的地になるお店、町にしたいと思っています。

駅前なら集客できるけど通過の一店舗でしか無いが、あえて駅から少し離すことにより、「nico+(ニコプラス)に行きたいから入曽に降りた」などと目的にして欲しくて。

 

nico+を知っていただいたきっかけはインスタが多く、口コミでどんどん輪が広がっていき、1番遠いお客様で横浜からわざわざ来て下さいました。

ここ(ニコプラス)のために来て下さり、とても嬉しかったです。励みになりました!

目標は全ての人が笑顔で毎日過ごせること。

   最後に、今後の展望や目標がありましたらお聞かせください。

宇都宮さん:人のつながりを大事にしたい。1人1人がが楽しみながら自分の住む場所を誇りに思えるような場所作りができたら最高です。

まず小さな輪から(マルシェ企画など)どんどん大きな輪になり、町づくりができたら楽しいです。

 

子供たち(学生さん)にどんどん町づくりに参加してもらい、若い子たちの意見をどんどん形にしていきたい。

最終目標は全ての人が笑顔で毎日を過ごせることです。

 

お忙しい中、長時間にわたりご協力いただき誠にありがとうございました。

取材・執筆:樺沢拓也  撮影:前田龍汰